ビートルズには2人のお父さんがいた。
1人はマネージャーであるブライアン・エプスタイン
リーゼント、革ジャンに身を包み、不良だったビートルズにスーツを着せ、マッシュルームカットで世の中にビートルズを知らしめた生みの親だ。
彼はまだビートルズが解散していない時に、33歳という若さで亡くなってしまった・・・
そしてもう一人が、サー・ジョージ・マーチンその人である。
おそらく世界で最も有名な音楽プロデューサーのひとりであろう。
ビートルズのメンバーと共に数々の名作を残し、何も知らなかった港町のヤンキー(イギリス人にヤンキーっておかしいけどw)にレコーディングのノウハウや音楽的知識を与えた、育ての親だ。
2016年3月8日 90歳で他界
ビートルズを導いた偉大なる音楽プロデューサーの悲報に、冥福を祈るばかりである。
初期ビートルズに欠かせないピアノプレイ
彼はプロデューサーとしてだけではなく、プレイヤーとしてもピアノ等でビートルズのレコーディングに参加することが多かった。
特にビートルズの初期、メンバーが頑張ってピアノを弾けるようになるまでは、ここぞというときに素晴らしいプレイを聞かせてくれた。
初期ビートルズを並みのロックではない新鮮なサウンドにしているのはジョンのハーモニカとマーチンのピアノによるところが大きい。
今日はそんなジョージ・マーチンがピアノで参加した曲の中からMoneyを選んで関西弁に訳してみた。
この曲はモータウンのバレット・ストロングのカバーであるが、この曲をビートルズのMoneyたらしめているのはジョンの神がかったボーカルはもちろんだが、マーチンのピアノプレイがなくては成立しない。
オリジナルバージョンのピアノよりも重みがあり、イントロ、コーラス、間奏で鳴り響くこのメインリフはギターサウンドだけでは決して出せない、独特の緊張感と高揚感をこのMoneyに与えているのだ。
原文の歌詞はコチラ
Money (That’s What I Want)
人生で一番大切なんは「自由」やて?
その辺飛んどる鳥や蜂やあるまいし
とにかく今はゼニや
ゼニがいるんや
そう、ほんまなんとかしてくれ!
お前とのエッチはもちろん最高や
でもな、愛だの恋だの言うてても支払いは待ってくれへんのや
とにかく今はゼニや
ゼニがいるんや
そう、ほんまなんとかしてくれ!
「お金で買えない価値があります」やて?
そんなもん屁のつっぱりにもなるかい!
とにかく今はゼニや
ゼニがいるんや
そう、ほんまなんとかしてくれ!
お願いやらゼニくれ!
うなるほどのゼニや
それでオレは自由になれるんや
ほんま頼むからゼニくれ!
使いきれんほどのゼニくれ!
ゼニがいるんや、おまえも知ってるやろ?
ゼニさえあったらええんや
最期にもう一度、偉大なるサー・ジョージ・マーチンのご冥福をお祈りします・・・