【関西弁でビートルズ和訳】Tomorrow Never Knows

関西弁吹替えインタビュー

いきなり余談じみた話になるけど、先日「マイジェネレーション ロンドンをぶっとばせ」という映画を観に行った。

イギリスの名優マイケル・ケインが60年代ロンドンのシーンを紹介するという作品で、ビートルズ、ストーンズ、フー、キンクスといったブリティッシュバンドの曲もサウンドトラックとしてふんだんに使われているんだよね。

ビートルズのオリジナル曲で使用されたのが Tomorrow Never KnowsStrawberry Fields Forever の2曲

(Some Other Guyの演奏シーンとストーンズ版の彼氏になりたいもあるよ)

目次

時代の超越感

絶え間なく流れているブリティッシュ感満載のサウンドトラックを聴きながら、当時のロンドンの様子を眺めていてビックリしたのは、他の曲と比べてビートルズのこの2曲が風景にしっくりとは馴染んでいないことだった。

キンクスのWaterloo Sunset, You Really Got Me

タイトルチューンでもあるフーのMy Generation

ストーンズのSatisfaction

などは実にスウィンギングシティー・ロンドンのテーマ曲さながらの馴染みようなんだけど

なるほど、Strawberry Fields Forever / Penny Lane のシングルが初めて1位を逃した理由が実感としてわかった気がした。

やはり彼らのサウンドは時代を超越しており、聴衆やシーンに寄り添うのではなく、数歩先をいっていたんだね。

実はポール

この曲の最重要パートであるテープループによる不可思議なノイズ

アバンギャルドや実験性というとジョン・レノンのイメージが強いけど、このTomorrow Never Knowsで使われているようなテープループによるサウンドをビートルズで初めにやり出したのはポール・マッカートニーである。

そして各自が自宅で誰よりもぶっ飛んだサウンドを作ろうとして録音したテープループを持ち寄って、この曲のSE(サウンドエフェクト)の洪水が完成したんだね。

哲学的な歌詞

「チベットの死者の書」(ティモシー・リアリー著)より2行拝借したという哲学的な歌詞は、翻訳するのも結構難しい!

著:リアリー,ティモシー, 著:アルパート,リチャード, 著:メツナー,ラルフ, 原著:Leary,Timothy, 原著:Alpert,Richard, 原著:Metzner,Ralph, 翻訳:靖彦, 菅
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dying, shining, being, knowing, believing, leaving, beginning…

という韻を踏んだ動名詞の訳し方がポイントだ

Love is all…

のちの「愛こそはすべて」に通じる歌詞がすでに出てきてるのも面白いね

この念仏のような歌詞とメロディ

進行しないコード

トランス状態を生むドラムとベース

そして、あの世にでも連れて行かれそうになるジョンのヴォーカルが生み出す音世界は、60年代のロンドンだけに収まるものではなかったのだ!

原文の歌詞はコチラ

Tomorrow Never Knows

なんにも考えんとリラックスしてみ
川に浮かんで流れていくような感覚
死ぬこととはまたちゃうで

ごちゃごちゃした意識は全部捨てて
完全な無を受け入れるんや
輝いてるやろ

そのうち、内に秘められた意味がわかるかもしれんな
それが存在、「在る」っちゅうこっちゃ

愛はすべて、みんなの中にある
それが悟りや

無知と憎しみの心は
死を嘆き悲しむ
それが信仰や

夢についてる色に耳を傾けてみ
逃げることやないで

「存在」っちゅう名のゲームは
はじまりの終わり
はじまりの終わり
はじまりの終わり

「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^

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