12月8日が近づいてくると、やっぱりジョン・レノンのソロ曲を聴く、演奏する機会が増える。
死の直前にリリースされたダブル・ファンタジー収録曲なんかは、これから先もずっと、平静な心で聴くことはできないと思う。
今日はそのダブル・ファンタジーに収録されている、ソロ曲の中でも有名な部類に入る、Womanを関西弁で訳してみよう!
女性観の変化
この曲を聴くと、ジョンの女性観がビートルズ時代の曲とはまるっきり変わったことがわかるね。
それはヨーコと出会い、一時の離別と再会、ショーン君の誕生、主夫生活・・・という人生の変化を通じてジョンの人生観、価値観が大きく変わったことも意味する。
ジョン自身も
「WomanはGirlの大人バージョンだ」
と語っていたとか。
ビートルズ解散直後の、ジョンの魂、イマジンといったヘヴィーなアルバムとは違った表現方法で自分をさらけ出す優しいジョンが、このアルバムにはいるのだ。
翻訳時のポイント
イントロの時に囁かれている
For the other half of the sky
は直訳すると、「空を半分に割った時の片方」ってことで意味不明だけど
これは中国の故事に出てくる言葉で「女性に向けて」ということ。
他は特に凝った表現や、言い回しもなく、自分の気持ちを丁寧に語りかけるジョン。
自分でも気持ちを言葉で説明するのは難しいと言ってるけど、曲からは優しさも、弱さも含めてジョンの気持ちが溢れ出ているね。
ちなみにアルバムのレコーディング開始時には、バックのミュージシャン達にはジョンの作品ということすら秘密にされており、ジョンと顔合わせした時にはちびるほど興奮したそうだ(笑)
原文の歌詞はコチラ
Woman
この世の半分を支えてるんは、女の人なんや
なんちゅうか、よう口で説明せえへんけど
こう、いろんな感情が入り混じった、俺のバカさ加減っちゅうのをな
一生かかっても償いきれんわ
なんとか歌で表現でけたらええんやけど
この心の内と感謝の気持ちが伝わるやろか
人生の成功、そのホンマの意味を教えてくれたんや
んー 言葉にならんわ
女は全部お見通しやな
男なんてエラそうにしてても中身はガキんちょや
所詮女の掌で踊っとるだけや
抱きしめてほしい
どんな離れてても、心は離れへんで
あのお星さんに誓ってもええわ
んー 言葉にならんくらい
もっかいちゃんと説明させて
悲しませたり、傷つけるつもりはなかったんやで
せやし、なんべんでも言うわ
愛してる、今も、これからもずっとや
「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^