なんとも個人的な曲をビートルズ名義でリリースしたもんだ(笑)
本来ならジョンのソロ作品といってもいいほどの内容だよね。
なんせジョンとヨーコの結婚や新婚旅行、平和のキャンペーンのことを歌ってるんだから。
ベッドインや袋に入ったりといった平和イベントは新婚旅行で2人が報道関係や世間からイヤでも注目されることを逆手に取ったキャンペーンだ。
いかにもジョンらしいね^^
ちなみにタイトルのバラードというのは本来、物語や寓話のある歌のことで、ジョンとヨーコの結婚にまつわるエピソードをジョンが語るように歌っているまさにこのような曲のことだ。
テンポがスローであったりメロディアスであったりする必要はない。
わざわざジブラルタルで挙式しているのは、もともとドーバー海峡のフェリーの上で式をあげようとしていたんだけど、ヨーコがイギリス人じゃないことでビザが取れないから・・・ということで唯一ジブラルタルなら可能だということでそうなったらしい。
ポールと2人で
レコーディングはジョージ、リンゴ不在時にジョンとポールの2人だけで早々に済ませてしまった。
歌の内容が内容だけにリリースまでのスピード感を重視したのか、それともこんな個人的な曲に付き合わせるのはポールだけでいっか、とジョンが思ったのかどうかはわからないが、ジョンがヴォーカルとアコギ、それ以外のパートを全てポールが演奏している。
サスガ!
ジョンと二人っきりで作業できたポールはとても楽しかったに違いない。
原文の歌詞はコチラ
The Ballad Of John And Yoko
サウサンプトンの波止場で
オランダに行こかフランスにしよかと迷うとったら
マッキントッシュコート着た男が
「帰りなはれ」やって
ちょっとくらい融通きかせてくれてもええやん
しばいたろか!ほんま世間は厳しいわ
自分らもわかるやろ?
寄ってたかってオレのことボロカスや
なんやかんやで結局パリに飛んだわけや
セーヌ川のほとりでハネムーンってな
そしたらピーター・ブラウン(アシスタント・友人)から電話かかってきて
「オッケー牧場!スペインのジブラルタル(イギリス領)やったら式挙げれるで!」
よっしゃ!せやけど楽やないわ
自分らもわかるやろ?
アイツらどんだけイケズするつもりやねん
パリからアムステルダムのヒルトン・ホテルまでひとっ走りや
「ベッド・イン」のキャンペーンで1週間、平和について語ったわ
新聞にはこう書かれとったな
「おいおいベッドでナニしてるんだ?」
オレは
「ただ平和が欲しいだけやん」
ほんまクソやな!世間は厳しいわ
自分らもわかるやろ?
寄ってたかってオレのこと磔にでもする勢いや
いざっちゅう時のためにせっせとゼニためて
着てるもんも全部チャリティに寄付して
昨日の晩ヨメさんが言うとったんやけど
「アンタが死んだら魂しか残らんなぁ」
や・と・さ!
弾丸ツアーでウィーンへ
2人で袋に入ってチョコレートケーキ食ったりして
また新聞が書いとったな
「あの女のせいでジョンが狂った!」
「女装した尊師みたいや!」
ホンマしばいたろか!むちゃくちゃ言いよるわ
自分らもわかるやろ?
寄ってたかってオレのことボロカスや
朝早い便でロンドンに戻って
どんぐりキャンペーン
報道関係の男が来て言いよった
「成功を祈ってまっせ!」
「お二人ともよくぞご無事で戻られましたなぁ」
ええかげんにせぇ!ほんま世間は厳しいわ
自分らもわかるやろ?
寄ってたかってオレのことボロカスや
「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^