1968年、レディ・マドンナのレコーディングを終えたビートルズは、2月半ばから3月末までの約1カ月半、インドのリシケシに滞在した。
導師、マハリシ・マヘーシュ・ヨギーの元で瞑想の修行をするためだ。
インドで曲を量産
実際、ポールとリンゴはあまり興味がなかったので早く帰国したそうだが、母国と全く異なった生活環境で創造意欲を刺激されたことと、瞑想以外他に何もすることがないような所ということもあって、多くの曲が生まれることになる。
ビートルズは4月に帰国した後、2枚組の大作、“The Beatles”(ホワイトアルバム) のレコーディングを開始するのだ。
今日はそのホワイトアルバムの中からポールの “Rocky Raccoon” を取り上げてみよう。
ポールの十八番
この曲はポールの十八番である物語風の歌詞であるが、インドでジョンとドノヴァンにも手伝ってもらっている。
ビートルズ楽曲中最も物語性が強く、恋人を取られたアライグマ君の復讐劇(笑)
ジョンが歌詞を手伝っていることもあってか、韻の踏み方なども素晴らしくて、歌っていても楽しいね^^
原文の歌詞はコチラ
Rocky Raccoon
ダコタの黒山のどっかに、ロッキーっちゅうアライグマが住んどったんやけど
ある日そいつの女が他の男作って逃げよったんや
寝耳に水やし胸糞悪いし
「あのガキいてもうたる」ちゅうてな
山から降りて町に出て、とりあえず酒場に宿とったわけや
チェックインしたら、部屋にはギデオンの聖書が置いてあったんや
とりあえずロッキーは銃を携えてな
もちろん敵さんの脚をブチ抜くためやで
そいつに大好きな女取られて、将来の夢もブチ壊しや
女の名前はマギルなんやけど、自分のことリルって呼んどった
でも周りのやつにはナンシーで通ってたけどな
女とダンっちゅうガキは隣の部屋でのんきにホーダウンなんか踊っとる
ロッキーはそこに殴り込んだわけや、不敵な笑みを浮かべながら
「ダニーのガキぃ、決闘じゃ!」
でもダニエルの方が一枚上手やった
先に銃を抜いたダニエルが問答無用でブチ込んだ
あわれロッキーは部屋の角に倒れ込んでもうた・・・あーあ
ジンのニオイをプンプンさせた医者が部屋に入ってきよった
テーブルにもたれながら言うには
「ロッキー、手強い相手やったみたいやな」
「先生、かすり傷や、たいしたことないわ」
「こんなんすぐ治るわ、な、先生、ホンマに」
おずおずと自分の部屋に戻ったロッキーは
ギデオンの聖書に目がいったんや
ギデオンがチェックアウトする時に忘れて置いてったんちゃうか
我らがロッキーの華麗なる復活のために!
「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^