ぼくは今までこのImagineを訳すのをちょっと避けていたところがある。
ジョンレノンの、一側面である平和運動、ラブ&ピースのイメージが世間一般では大きく、それ一色になってしまうのも、ちょっと嫌だなとも思っていた。
NHKのクローズアップ現代プラスという番組でジョンレノンを取り上げる企画があり。
その取材を受けるという、ぼくは想像すらしていなかった事が起こったので、改めてImagineの歌詞を見直して考える機会があった。
Imagineが描く詞の世界は、奥さんであり音楽的なパートナーでもある、オノ・ヨーコの影響が大きい。
2017年6月にヨーコがイマジンの共作者としてクレジットされることが決まったのは、記憶に新しいところだ。
シュプレヒコールではない
Imagineは決してPower to the Peopleのようなシュプレヒコールではない。
理想郷のような世界を実現しよう!と声高に叫んではいないし、強要しているわけでもない。
ただちょっと心に思い浮かべるくらいなら、カンタンだろ?
と優しく、ちょっと照れながら、はにかむように語りかけられているだけだ。
やれただのキレイごとだ、ヨーコの思想を広めるためにジョンが利用された、極端な左翼思想だなど様々な誤解を受けやすい、名曲であり問題作であるこのイマジン。
変に小難しくこの曲を語る必要はないと思うので、ジョンの心境や気持ちをぼくの想像で慮るにとどめるけど、ジョンは単純にいい曲が作りたくて、そしてできたんじゃないかな。
解散してからもやっぱり友であり最大のライバルは、ポール・マッカートニー以外いないから、ポールの名曲を超えたかったんだ。
映画イマジンでみんなにデモをピアノ弾き語りで聴かせるシーンがあってそれを見ると、先に詞があってメロディが後に作られたんだというのがわかる。
ヨーコの思想も取り入れた詞で、頑張っていい曲作ったらヨーコも喜ぶぞ!
よっしゃ、できた!
こりゃYesterdayに勝ったやろ! ざまみろポール!
そんな純粋に、はしゃぐジョンをぼくは想像するし、好きなのだ。
原文の歌詞はコチラ
Imagine
天国なんかあらへんって想像してみ
やろおもたらでけるやろ
地獄なんてもんもあらへん
見上げたら空が広がっとるだけや
ほら、思い浮かべるだけでええんや
みんなが今日一日を、きばって生きてるってな
国とか国境のない世界も想像できるやろ
なんも難しいことないやん
殺しあう理由もあらへんし
苦悩をはかる宗教もいらんやん
ちょっと思い浮かべるだけや
みんなが平和に生きてる姿を
夢みたいなこと言うなって?
でもオレだけやないんちゃうかな
今すぐやのうてええけど、いつかあんたもわかってくれたら
世界はひとつになるんやけどな
財産とか所有物もない世界って
想像すらでけんやろか?
欲張ったり、ひもじい思いをすることもない
みんな兄弟みたいなもんやん
世界は全員で共有してるっちゅう、あたりまえのこと忘れたらあかんで
やっぱ夢みたいな戯言やろか
でもオレだけやないやろ
いつかあんたもわかってくれたら
世界はひとつになるんやけどな
「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^