今日はアルバム “Help!” のタイトル曲を関西弁にしてみよう。
ディランへの憧れ
このアルバムが製作された頃、ビートルズは全米ツアーも行い、世界的な熱狂の渦中にいた。
その訪米中にメンバー達の憧れの対象であった、エルヴィス・プレスリーやボブ・ディランとの出会いもあった。
プレスリーに関しては、もはやメンバーが憧れていた頃のプレスリーではなくなっていたようで、正直新たな刺激を受けることはなかったようだけど、ディランに関しては特にジョン・レノンがモロに影響を受けてしまう。
ディランに、
君たちの音楽には主張がない
と言われたことも相当ショックだったんだろう(笑)
ディランの影響が明らかにみられる最初の曲は、前作ビートルズ・フォーセールの I’m a Loser
ライブでもジョンは、ハーモニカホルダーを使っていたよね。
表現はかなり詞的になってはいるものの、この曲でもラブソングというテーマから出ることはできなかった。
ジョンは焦っていた・・・(たぶんw)
四人はアイドルからの脱却
ジョンが自分の内面の弱さ、苦悩を表現した初めての曲ということで、Help! はビートルズの歴史上、エポックメイキング的な曲として永遠に記憶されるだろう。
ジョンはのちに、「受けを狙ってテンポをはやくしすぎた」と語っているように、この曲はもっとスローでヘビーに演奏されるべき曲だったのである。
そして皮肉にも日本版のアルバムには “四人はアイドル” という当時のジョンの心情と相反する邦題がつけられてしまった(笑)
詞のみならず、曲も素晴らしくオリジナリティを持ったもので、こんな曲は後にも先にも聴いたことがない。
冒頭のメロディを持ったパートは曲中に1回こっきりで、その後二度と使われないのだ。
なんという贅沢な作りだろう。
凡人なら絶対繰り返して使うよね(笑)
原文の歌詞はコチラ
Help!
誰か助けてぇな
誰でもええっちゅうわけやないけど
わかるやろ、助けてくれや
今よりももっと若かったころは
誰かに助けてもらおうなんて、思ったことなかったわ
でも今はちゃうんや、そんな自信もなくなってもうた
変わってもうたもんは、しゃあないやん
新しい扉を開けるしかないんや
ほんま最低の気分や
できるもんやったら、ここから抜け出させてくれや
そばにいてくれてるだけでもありがたいわ
しっかり地に足をつけさせてくれ
頼むわ、助けてぇな
オレの生活はいろんな面で変わってもうた
自分の独立心やとか自由なんてもんは、跡形もあらへんわ
時々死ぬほど不安に感じる時もある
今までにないくらい、おまえが必要なんや
ほんま最低の気分や
できるもんやったら、ここから抜け出させてくれや
そばにいてくれてるだけでもありがたいわ
しっかり地に足をつけさせてくれ
頼むわ、助けてぇな
デビュー前は自信の塊で
誰かの助けなんて考えたこともなかったわ
でもそれももはや昔の話
変わってもうたもんは、しゃあないやん
新しい扉を開けるしかないんや
ほんま最低の気分や
できるもんやったら、ここから抜け出させてくれや
そばにいてくれてるだけでもありがたいわ
しっかり地に足をつけさせてくれ
頼むわ、助けてぇな
助けて、お願いやから
「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^