【関西弁でビートルズ和訳】God

関西弁吹替えインタビュー

1970年4月10日ポール・マッカートニーがビートルズ脱退を公式に発表したこの日がビートルズの歴史上では解散の日ということになっている。(共同経営関係解消訴訟などが終わって、法的な解散は翌年の3月)

この日より前にすでに各メンバーは個人の活動を始めていたわけで、ジョンやジョージは実験的なオリジナルアルバムも作ったり、ビートルズ以外でステージに立ったりしていた。

目次

メンバーのソロアルバム

本格的なソロアルバムの発表時期をリリース順に見てみると、

McCartney 1970年4月17日(ポール)

All Things Must Pass 1970年11月27日(ジョージ)

John Lennon/Plastic Ono Band 1970年12月11日(ジョン)

Ringo 1973年11月2日(リンゴ)

ポールが自らの脱退発表から1週間後という見事なタイミングでリリースしていることから、

「ビートルズ解散をセールスに利用した」

などとかなり批判を浴びることになってしまったんだけど、リンゴもカバーアルバムとはいえ、解散直前にセンチメンタルジャーニーをリリースしている。

今日はジョンのちゃんとした(笑)ソロアルバム第一弾、「ジョンの魂」から God を関西弁で訳してみよう。

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シンプルイズベスト

月並みな言い方だが、このジョンの魂を構成する楽曲、サウンドはこれ以上削れないほどシンプルに作られている。

ドラムス、ベースにピアノ、ギターの伴奏という構成がほとんどで、ビートルズ時代には多くの楽曲で聴かれたヴォーカルハーモニーも皆無だ。

ジョンとヨーコはレコーディング前にアメリカで、アーサー・ヤノフ博士による「原初療法」という精神治療を受けていて、その影響もこのアルバムに色濃く反映されている。

まさに裸、以上にジョンの精神が剥き出しのアルバムなのだ。

ちなみにGodの出だしの歌詞はヤノフ博士との会話で生まれたものだという。

ビートルズとの決別宣言

曲のタイトルもシンプルなものが多く、Mother、Love、Isolation、Remember、Godなど、1単語のタイトルが目立つ。

今日取り上げる God はジョンの独立宣言であり、ビートルズとの決別宣言でもある。

ジョンは神様という存在を定義した後、自分が信じない(依存したくない)ものを次々と並べる。

最後は

「ビートルズを信じない」

と当時のファンには相当ショックだったに違いない1行、ビートルズ決別宣言を曲中でやってのけたのだった。

でも注意して歌詞を読んでほしい。

Beatlesthe はついていない。

つまり、I don’t believe in The Beatles ではなく I don’t believe in Beatles とジョンは歌っている!

これはビートルズという具体的なグループやメンバーを指して信じないと言っているのではなく、ビートルズを取り巻く社会現象、当時のお金の問題等々・・・

「ビートルズという世界一成功したロックバンドという概念」

を言っているのだ。

そして最後には元ビートルズのメンバー達へ、頑張っていこうというアニキらしい言葉で曲は幕を閉じる。

ぼくは涙なくしては聴けないのである。

付録:歌詞の覚え方

ぼくは何度かこの歌をステージで歌ったことがあるけど、信じないものの羅列の歌詞は覚えるのに工夫がいる(笑)

ぼくなりの覚え方を紹介しておこう・・・まあそんな大したコツじゃないけど^^;

まず最初の2つ、magicとI-ching(易)は韻を踏んでいるのでmagicを覚えていれば大丈夫だろう。

魔法や占いの類いは信じないということだ。

次に手に触れられるようなモノが2つくると覚える。

BibleとTarot(聖書とタロットカード)だ。

そして次に4人の偉人がくるんだけど、これは政治家と宗教家が交互にくると覚える。

ヒットラー、ジーザス、ケネディ、ブッダ・・・ほら、交互にきてるね。

次のブロックが一番覚えにくいかもしれないけど、インド、ヒンドゥー関連が3つくると覚えよう。

Mantra、Gita、Yoga(マントラ、ギータ、ヨーガ)

そして最後のブロックはポピュラーミュージック界の王様たちがくると覚えよう。

Kings、Elvis、Zimmerman、Beatles(王の名を冠する者、エルヴィス、ジマーマン、ビートルズ)

ジーマーマンはボブ・ディランの本名、Robert Zimmermanのことだね。

原文の歌詞はコチラ

God

神様ちゅうのは、オレらの苦しみを測る考え方に過ぎんのや
もっぺん言おか
神様ちゅうのは、オレらの苦しみを測る考え方でしかないんや

魔法とか占いなんか信じるかいな
聖書?タロット・カード? たよんないな
ヒットラー、キリスト、ケネディ、お釈迦はん そんなんに縛られんのもごめんや
マントラにバガヴァッド・ギーターのありがたいお言葉、ヨガとか瞑想もうんざりや
裸の王様にはなりたないなぁ
エルビスもディランもそんな感じや
もちろん、ビートルズ現象もな

オレは自分だけを信じるわ
ヨーコとオレな ほんまに
いつまでも夢見ててもしゃあないわ
イエスタディ・・・ってな
まあオレはその夢を作る側やったんやけど
今は生まれ変わったわけや
I WAS the Walrus・・・セイウチも生まれ変わって
今はただのジョンや
せやからな、ポール、ジョージ、リンゴ、お前らも
元気出していこうや、進むしかないねん
もう、夢は覚めたんやさかい

「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^

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