【関西弁でビートルズ和訳】Paperback Writer

関西弁吹替えインタビュー

今日はこの曲を訳してはどうかと、リクエストを頂いたので、やってみたいと思います。

ポールの曲の中でも聴くのも演るのも好きな、Paperback Writerだ!

目次

演奏がかっこいい!

1966年5月、日本での武道館公演直前にRainとの両A面シングルとしてリリースされたこの曲。

武道館でも演奏され、ビートルズがライブ演奏した最も後発の曲になる。

アルバムRevolverの頃になるとライブ演奏を考慮しない曲ばかりになってきたので、かろうじてライブ演奏可能なこの新曲を武道館でやってくれたんだね。

まあ、やっぱり3人であの特徴的なコーラスが再現できないのと、ポールのマイクの不安定さで、あまり気持ちの良い演奏ではなかったのが残念だけど・・・

でも曲自体はライブ映するかっこいいナンバーだね!

針飛び注意

CDでは針飛びを気にすることはないけど、当時はこの曲のベースの音量が今までにないくらい大きかったので、レコードプレスのエンジニアは針飛びを心配したという。

カップリングのRainもそうだけど、この頃からポールのベースはリード楽器のように目立ってきて、サウンドの中核を担うようになってくる。

サングラスをかけた4人のプロモーションビデオもチビるほどカッコいい!

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翻訳時のポイント

この頃になると作詞に関しても通り一遍のラブソングから脱却し、そのサウンドと共により凝ったものになってくる。

Paperback Writerは小説家になりたい男の物語であるが、このペーパーバックというのは、きっちり製本されたハードカバー本ではなく、安い紙に刷られた、いわゆる洋書の文庫本にあたる。

解釈としては、ベストセラーになり増刷され、ペーパーバックでも出版されるほど売れっ子作家になりたいということだろう。

歌詞をさらっと読むと、若干妄想気味の作家志望が編集部へ宛てた手紙の形式であるが、問題は2番の歌詞

この2番だけペーパーバック・ライターになりたいのが三人称になっている!

ここがこの歌詞の面白いところで、ペーパーバック・ライターになりたい人物は実は2人登場していることがわかる。

1人は編集部へ手紙を書いている作家志望の男で、もうひとりはその男が書いた小説の中に登場する人物ということになる。

僕は最初歌詞を読んだ時に、あれ?っと若干混乱したんだけど、これはポールのテクニックと言うか、イタズラ心かもしれない。

そして作家志望というわりには、他の人の小説を元にしている(パクってる?)というのも面白いね。

これが「リアという男のお話・・・」と訳されているのも見かけるけど、どう訳してもそうはならないような・・・

主人公の作家になりた過ぎる感が必死すぎて、思わず笑ってしまう^^

原文の歌詞はコチラ

Paperback Writer

拝啓 ご担当者様
わての送った本はもう読んでもろたやろか?
読んだらわかる思いますけど、完成まで数年を要した力作ですわ
リアっちゅう人が書いた小説を元ネタにしてますねんけど
まあ、とにかく作家として食うていきたいんですわ
ペーパーバックで出るような売れっ子作家になりたい思てますねん

スケベ野郎のちょっとエッチな話で
そのヨメはんときたら粘着系の理解のない女や
息子はデイリーメイル社勤めで安定した仕事しとるんやけど
そいつも作家志望なんや
そう、売れっ子小説家を夢見てんねん

1,000ページ・・・うん、まあだいたいそんなもんですわ
1〜2週間くれはったら、もうちょい書けまっせ
この作風がお気に召さはったら、もっと長編にすることもでけますし
全然別のテイストで書き直すことも可能なんで
ぜひとも、私めを小説家に!

ホンマに気に入ってくれはったら、著作権も全部差し上げますよって
そしたら一夜にして億万長者も夢やおまへんで
万が一ボツの場合は、こちらへ返送願えますやろか
でもブレイクして有名なりたいなあ
売れっ子小説家、ええ響きや

「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^

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著:スティーヴ・ターナー, 監修:藤本 国彦, 翻訳:富原 まさ江
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関西弁吹替えインタビュー

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